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OSDL ニュースレター - 2001 年 11/12 月

目次:

  • 賞金 25,000 ドルの OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワード受付開始
  • OSDL 求人募集
  • 「Witham の言葉」
  • STP が利用可能になりました!
  • 高澤真治、OSDL に参加し、OSDL ジャパンの責任者に
  • OSDL、テスト機能を GNU Bayonne プロジェクトに提供

賞金 25,000 ドルの OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワード受付開始

第 2 回 OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワード(賞金額 25,000 ドル)の受付が開始されました。この賞は、エンタープライズ向け Linux に対して多大な貢献をした個人またはグループに与えられます。世界中の誰もが対象者となることができます。ノミネートを支持してくれる人がいれば、自分自身をノミネートすることも可能です。

第 1 回のエンタープライズ・アチーブメント・アワード受賞者は、Linux Logical Volume Manager(LVM)で業績があった Heinz Mauelshagen になりました。OSDL ラボディレクタ Tim Witham が、サンフランシスコで 8 月に開催された LinuxWorld の場で授賞しました。

以前ノミネートされて賞を獲得しなかった人でも、再度ノミネートされる資格があります。補足情報とノミネートフォームが、OSDL の Web サイト www.osdl.org に掲載されています。ノミネートの締切は 2002 年 1 月 3 日になっています。

OSDL 求人募集

OSDL チームへの参加を希望しますか? OSDL では、現在、基本エンジニア/アーキテクト、シニアパフォーマンスエンジニア、シニア開発エンジニア、シニアシステムアドミニストレータを募集中です。職務内容の説明と応募方法については、OSDL Web サイト www.osdl.org で確認してください。

「Witham の言葉」

「あなたが作成したカーネルパッチは、私のアプリケーションの実行速度を遅らせてしまうでしょう。なぜならば ....」

これが、通常、カーネル・メーリングリスト上で「〜しないでしょう(will not)」、「同様のことになるでしょう(will too)」語句が連発される始まりで、どちらの側もテスト環境の共通基盤が欠けているため、相手を納得させることはできません。これが、最近構築されたスケーラブル テスト プラットフォーム (STP)で解決を目指している主要課題です。

一連の(時間的に見て)安定したシステムを提供しテスト環境を自動化することによって、カーネル開発者(または他の関心を持っている人)は、パッチを広範囲にわたるパフォーマンステストと回帰テストで迅速にチェックし、その結果を、同じタイプのシステム上で実行される以前のカーネルと比較できるようになります。

現在カーネル STP にある構成と検証方法を観察した際に、検証方法のいずれもあなたの現在のアプリケーション環境を正確には反映していないという問題を提起する場合があるかもしれません。もしそのことが事実で、かつあなたの環境を反映する検証方法をご自身が有しているならば、ぜひプロジェクトに参加して、その検証方法を STP に提示してください。何らかの理由で、OSDL のハードウェア構成ではその特別なアプリケーション環境テストに必要な範囲がカバーされていない場合はご連絡ください。OSDL の規定に照らして、機器の増設が妥当であるかどうかを確認することができます。

リンク先:http://www.osdl.org/stphttp://sourceforge.net/projects/stp

Tim より

STP が利用可能になりました!

OSDL は、スケーラブル テスト プラットフォーム (STP)をリリースしました。Linux 開発者は、STP を使用すると作成しているカーネルアップグレード版やパッチを自動的に簡単に検証できます。OSDL アソシエートであれば、OSDL の Web サイト(www.osdl.org)から STP にアクセスして、テストを迅速に設定し、テストオプションとともに、1-way から 16-way までのマシンを多様に選択できます。STP によって、オペレーティングシステムのインストールの自動化、カーネルとアップグレード内容のコンパイル、テストのインストールと実行、その結果の開発者への送信が可能になります。また、結果は将来参照できるようにサイトに保管されます。システムは継続的に安定しているので、STP によってプロジェクトの全過程でテストを正確に繰り返し行うことができます。また、テストだけでなく結果とエラーに関するレポートも迅速化して開発時間を短縮化します。

STP は、オープンソースプロジェクトの 1 つで、新しい検証手段や機能が随時追加されます。STP をチェックアウトしたり、機能や検証手段のプロジェクトへの追加を援助したい場合、OSDL の Web サイト www.osdl.org にアクセスし、「ラボ」セクションにある「スケーラブル テスト プラットフォーム」をクリックしてください。

高澤真治、OSDL に参加し、OSDL ジャパンの責任者に

OSDL は、日本の Linux コミュニティのリーダーの一人である高澤真治を採用しました。彼は、OSDL ジャパンを設立し、今年後半の開設が予定されている日本の新しいラボを取り仕切ることになります。高澤は、日本 Linux 協会(JLA)副会長、LPI ジャパン理事、LinuxWorld Japan のアドバイザリーボードメンバーを勤めています。OSDL に参加する以前は、日本 SGI、コンパックコンピュータ(販売促進マネージャ)に勤務していました。日本の東京近郊に開設されるラボの日々の運営を管理することになります。

高澤さんは OSDL にとって素晴らしい財産になることでしょう。OSDL チームへようこそ!

OSDL、テスト機能を GNU Bayonne プロジェクトに提供

GNU Bayonne プロジェクトは、大規模な開発とテストのリソースをそのプロジェクトに提供するために OSDL を利用します。大規模な商用のエンタープライズないしはキャリアクラスの通信アプリケーションをサポートする GNU Bayonne のデジタル電話通信機能を拡張するため、OSDL 施設が利用されることになります。OSDL はまず多様なデジタル通信ハードウェアを備えた 4 台の専用ハイエンドサーバを提供する予定です。

当初の開発では、大規模な商用のエンタープライズないしはキャリアクラスの通信アプリケーションをサポートする GNU Bayonne に特化するだけでなく、プロジェクトのクラスタリングと分散ネットワーク通話モデルをテストして実証することにも重点が置かれます。Bayonne ソフトウェアによって、Linux の利用がハイエンドの商用音声電話通信分野に拡張され、GNU Bayonne サービスが次世代の IP ベース電話通信ネットワーク向けに提供されることになります。

GNU Bayonne の詳細およびラボ施設を利用している他のプロジェクトの最新情報については、OSDL の Web サイトである www.osdl.org と、www.gnu.org/software/bayonne にログオンしてください。

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