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OSDL ニュースレター - 2001 年 9/10 月

目次:

  • OSDL Web サイトへのログオンが簡単になりました
  • Randy Terbush が、OSDL ボード・オブ・ディレクタに選任されました
  • LinuxWorld ニュース
    • 第 1 回 OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワードの受賞者は Heinz Mauelshagen
    • 次回の賞は、ニューヨークで開催される LinuxWorld で贈呈されます
    • スケーラブル テスト プラットフォームのプレビュー
  • 「Witham の言葉」
  • 「参加」ページが完成しました

OSDL Web サイトへのログオンが簡単になりました

OSDL は、新たに分かりやすい Web アドレス www.osdl.org を取得しました。従来のアドレス www.osdlab.org でも、Web サイトにアクセスできますが、新しい Web アドレスによってサイトへのアクセスが簡単になります。お気に入りのファイルに新しい Web アドレス www.osdl.org を登録してください!

オープン・ソース・デベロップメント・ラボ、Linux リーダーをボード・オブ・ディレクタに新たに迎える

すでに素晴らしいメンバー構成となっているボード・オブ・ディレクタですが、さらに深みを与える一環として、Covalent Technologies の会長兼 CTO である Randy Terbush を、オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)ボード・オブ・ディレクタに選任しました。

Terbush は、Covalent Technologies の創立者で Apache HTTP プロジェクトの 8 人のオリジナル開発者の一人です。彼はオープンソースに 1989 年から携わり、386BSD/*BSD、Linux、および X386/Xfree86 のようなプロジェクトに取り組んできました。1995 年に、Randy とその他のオリジナルメンバーは、Apache の最初のバージョンを開発しました。その Apache は、現在、Web サーバソフトウェアのマーケットシェア第 1 位で、世界の Web サーバのうち約 1800 万台で稼働しています。

Randy を OSDL のボード・オブ・ディレクタに迎えることができたことを大変嬉しく思います。専門的な知識とオープンソースコミュニティでの経験を生かして、ボードに多大な貢献をしてくれることでしょう。

LinuxWorld ニュース

第 1 回 OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワードの授与

OSDL ラボディレクタ Tim Witham は、第 1 回 OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワードを LinuxWorld の立ち見が出るほど満員の会場で Heinz Mauelshagen に授与しました。Logical Volume Manager(LVM)に対する業績を讃えて、Heinz には 25,000 ドルの小切手が贈呈されました。LVM は、IT プロフェッショナルやユーザが、ディスクストレージをバーチャルにアロケートし直したりサイズを変更したりできる技術で、容量需要が変化しても対応できるようになります。

Heinz は、Deutsche Telekom/T-Nova で勤務する傍ら、余暇の時間に LVM 開発に取り組み始めました。このアワードを受賞したとき、Heinz は自分を支え続けてくれた妻と子供たちに感謝の言葉を述べています。「LVM の研究には余暇の時間を割きました」と語る Heinz。「それにも関わらず、私には現在も同じ妻と子供たちがいます。感謝の念に堪えません」。ニュースリリースの全文については「プレスリリース」をご覧ください。

誰が次回の受賞者になるのでしょうか?

第 1 回の OSDL エンタープライズ・アチーブメント・アワードの授与は成功の内に終わり、この行事は定期的に行われることになりました。次回の賞は、2002 年 1 月にニューヨークで開催される LinuxWorld の会場で授与されます。受付開始の詳細については、OSDL の Web サイト(www.osdl.org)をご確認ください。

第 1 回目にノミネートしながら受賞しなかった場合、1 月の賞に再度その人をノミネートできます。第 1 回目にノミネートしなかった場合は、この賞に最も相応しいと思う人を、ニューヨークで授与される賞にぜひノミネートしてください。

OSDL スケーラブル テスト プラットフォームのプレビュー

OSDL のスタッフは、O'Reilly と LinuxWorld の会場で、主導的な開発者に新しいスケーラブル テスト プラットフォーム(STP)のプレビューを行いました。STP は 10 月初旬のリリース予定です。開発者は、STP を利用すると自分たちが作成したカーネルパッチを簡単に、また自動的にテストできるようになります。またテスト時には、さまざまな検証方法、ディストリビューション、サーバ構成を選択できます。STP では、選択したディストリビューションが OSDL の専用サーバにインストールされ、パッチを当てたカーネルのコンパイル、選択したテストの実行、提出者への結果の提示が行われる上、今後参照できるように結果がサイト上にアーカイブされます。

「STP を始めるきっかけは、標準化された検証方法を利用できない開発者が多数存在することがわかったからです」と、OSDL ラボディレクタ Tim Witham は語っています。「今や、開発者は 2-way 構成から 16-way 構成のサーバまでのサーバアレイだけでなく、さまざまな標準の検証テストも OSDL で利用できるようになりました」。

今後さらに多くの機能が STP に追加され、世界中の開発者にとって貴重なツールになります。進行中のアップデート内容については、OSDL の Web サイト www.osdl.org を参照してください。

「Witham の言葉」 - IT プロフェッショナルが支援できます

ときどき、人々が私のもとにやって来たり、電子メールを送ってこう言ってくれます。「私は開発者ではなく、IT プロフェッショナルです。しかし、Linux がエンタープライズ分野に進出するのに役立ちたいと思っています。どうすれば参加できますか?」。

最も簡単な方法は、あるいは自分が特に興味のある OSS プロジェクトの早期テスターとして参加することかもしれません。コードを入手して、自分の環境のテストマシンで試してみます。バグがあれば開発チームにフィードバックし、可能な場合は、簡単なテスト例を提供します。自分の必要としている拡張機能を求めることによって、将来のリリース計画に参加することも可能です。拡張機能としてリクエストしている機能については、拡張機能がその組織で必要な理由を適切に記述して明確に表現してください。

皆さんの実世界のテストとフィードバックは、Linux がエンタープライズの分野に前進する上で役立ちます。IT プロフェッショナルの参加が増大することを期待しています。

Tim より

「参加」ページが完成

前回の OSDL ニュースレターでお約束したように、「参加」ページが完成しました! このページは Linux の拡張に貢献出来るようなプロジェクトのアイディアを検証したり、ディスカッションしたりするフォーラムとして開放されています。アイディアをリストに追加する...このリストに基づいて、自分自身のプロジェクトのアイデアを系統立てて表現する...ディスカッションの場を利用して、プロジェクトのコンセプトに関するフィードバックを手にしたり、プロジェクトチームを結成する。あなたが参加するときです!

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