aim9 URL:http://www.caldera.com/developers/community/contrib/aim.html
UNIX ハードウェアのパフォーマンステスト用に AIM Technologies によって開発されました。AIM ベンチマークのスイート VII および IX は、Caldera から GPL として配布されました。その時点では Sourceforge プロジェクトによるサポート計画が発表されましたが、まだ実現していません。このテストは、さまざまな操作を計測し、1 秒当たりの操作回数として結果を返します。このスイートは、次のテストを実行します。
- 浮動小数点演算
- 整数演算
- ファイル I/O
- fork/exec
- ページング
- 関数コール
- 三角関数演算
- メモリ操作
- 文字列操作
- パイプ操作
サンプル出力と説明
解釈ガイド
このテストの STP バージョンをダウンロード
次も参照 : Linux Benchmark Suite ホームページ
Bash-memory URL:http://www.osdl.org/sw_resources/ext3-tools.tar.gz URL:http://www.uow.edu.au/~andrewm/ext3-tools.tar.gz
Bash-memory は、Linux に対して大きな仮想メモリ負荷をかけます。これは、usemem と bash-shared-mapping の 2 つのプログラムで構成されます。各プログラムは、使用可能な RAM をすべて消費し、大量のスワップを発生させようとします (スワップが有効な場合)。
Bash-memory はベンチマークスイートではなく、ワークロードです。正常な場合、テストは妥当な時間内に完了します。完了までに 24 時間以上かかる場合や完了しない場合(システムハング、主に Linux 2.4 の初期で発生)、テストは失敗しますが、通常、これに関する通知はまったくないか、あってもわずかです。
サンプル出力
bonnie++ URL:http://www.textuality.com/bonnie/
Bonnie は Unix ファイルシステム操作のパフォーマンスを計測するベンチマークです。指定されたサイズ (デフォルトは 100MB) のファイルをテストし、1 秒当たりのバイト数、CPU 秒当たりのバイト数、ユーザとシステム合計での CPU 使用率をレポートします。
サンプル出力
解釈ガイド
Contest URL: http://members.optusnet.com.au/ckolivas/contest/
Contest は、さまざまな負荷条件の下でカーネルコンパイルを実行することで、システムの応答性をテストするように設計されています。
サンプル出力
解釈ガイド
dbench (long および quick) URL:ftp://samba.org/pub/tridge/dbench/
標準の dbench プログラムを長時間実行するか、サニティチェック用に 1 回 (dbench-quick) 実行します。dbench はファイルシステムの負荷のみ生成します。このテストは、netbench が実行されたときに Samba 内の smbd サーバで生成されるものと同じ IO コールをすべて実行します。ネットワーク呼び出しは行いません。
サンプル出力計測出力 : クライアント数の増加に対応するスループット (MB/秒) の表
DBT1-1tier URL:http://sourceforge.net/projects/osdldbt/
商用ウェブ / データベースの負荷。TPC-W ベンチマークから派生した、単一層構成の e コマース OLTP データベーステスト。ユーザがオンラインショップをブラウズして本を注文する際のシミュレーションを行います。3 層モデル (ドライバ、ウェブサーバ、データベース) が単一システムで稼動します。負荷テストでは、1000 アイテムから成る 4GB のデータベースに対して 300 ユーザがアクセスします。2 または 4 CPU のマシンで稼動します。データベースバックエンド : SAPDB ウェブサーバがシミュレートされます。データベースへの I/O: raw。取り込むデータ : 1 秒当たりのトランザクション、平均応答時間、I/O、CPU 使用率、メモリ使用量。
サンプル出力と説明
詳細情報
DOTS URL:http://sourceforge.net/projects/ltp
Database Opensource Test Suite は、データベースのパフォーマンスと信頼性を計測するために設計された、負荷テストと安定性テストの集合です。このテストでは、JDBC API のカバレージテストを実行し、実世界のビジネスロジックをシミュレーションします。このテストランでは 7 つの基本ケースと 2 つの拡張ケースを対象とし、それぞれのケースはクエリ、アップデート、挿入、削除の組み合わせから成ります。
サンプル出力 拡張ケース 1
詳細情報
Hackbench Linux カーネルメーリングリストから抜粋
Hackbench テストは、Linux スケジューラのパフォーマンス、オーバヘッド、スケーラビリティを計測するベンチマークです。このテストは、いわゆるチャットルームにグループ分けされたクライアントとサーバのプロセスを使用します。チャットルームでは、各クライアントがグループ内の各サーバにメッセージを送信します。
現在のラップバージョンのベンチマークでは、多数のグループで実行して、スケジューラのスケーラビリティパフォーマンスを計測します。
サンプル出力
20 4.622
40 7.9854
60 12.8744666666667
80 19.0577
100 26.7034
1 番目の列はチャットルームの数です。2 番目の列はテストランの総実行時間を示します。
コメント
IOZone URL: http://www.iozone.org/
IOZONE ファイルシステムベンチマークユーティリティは、指定されているファイルシステムのみをテストします。
コメント
詳細情報 (PDF 形式)
サンプル出力 ext2 ファイルシステム
LMbench URL: http://www.bitmover.com/lmbench/
Larry McVoy と BitMover チームが開発した「シンプルかつ移植性のあるベンチマーク」のスイートです。次のものが含まれます。
- 帯域幅ベンチマーク
- キャッシュされたファイルの読み取り
- メモリコピー (bcopy)
- メモリ読み取り
- メモリ書き込み
- パイプ
- TCP
- レイテンシベンチマーク
- コンテキストスイッチ
- ネットワーク :コネクション確立、パイプ、TCP、UDP、RPC 複数パス
- ファイルシステムの作成と削除
- プロセス作成
- シグナル処理
- システムコールオーバーヘッド
- メモリ読み取りレイテンシ
lmbench-short バージョンでは、メモリテストを省略します。マルチノードネットワーク部分はテストしません。
サンプル出力
詳細情報
Linux Test Project URL:http://ltp.sourceforge.net/
Linux Test Project は、SGI、IBM®、OSDL、Bull® による共同プロジェクトであり、オープンソースコミュニティに対して Linux の信頼性、堅牢性、安定性を検証するテストスイートを提供することを目的としています。Linux Test Project は、Linux カーネルとそれに関連する機能をテストするためのツールの集合です。カーネルテスト作業を自動化することで Linux カーネルを改善することを目的としています。オープンソースへの貢献に関心のある方は、このプロジェクトにぜひご参加ください。
サンプル出力 失敗したテストのリスト
詳細情報
Memtest URL: http://carpanta.dc.fi.udc.es/~quintela/memtest/
「memtest」スイートは、Linux VM サブシステムに著しいメモリ負荷をかけ、Linux バージョン 2.4.15 または 2.4.16 を使用している場合に大量のスワッピングを発生させます。
memtest はベンチマークスイートではなく、ワークロードです。正常な場合、テストは妥当な時間内に完了します。完了までに 24 時間以上かかる場合や完了しない場合 (システムハング、主に初期のバージョン 2.4 で発生)、テストは失敗しますが、通常、これに関する通知はまったくないか、あってもわずかです。
サンプル出力
pgmeter URL: http://pgmeter.sourceforge.net/
PenguinoMeter (pgmeter) は、Linux 用ファイル I/O ベンチマークです。このテストは、ファイルシステム操作 (ファイル作成、ファイル検索、ファイル削除など) が実行される速度ではなく、データがファイルに転送される速度を計測するように設計されています。
コメント
サンプル出力
詳細情報
Tiobench URL: http://tiobench.sourceforge.net/
tiobench は完全にスレッド化された I/O ベンチマークプログラムです。このテストは、システム RAM の 3〜8 倍のサイズの対象ファイルを使用して実行するように構成されています。tiobench は、OSDL STP のどのファイルシステム(ext2、ext3、reiserfs、JFS、XFS)上でも実行できます。
サンプル出力
UNIXbench URL:http://www.tux.org/pub/tux/benchmarks/System/unixbench/
BYTE UNIX ベンチマークテストスイート
サンプル出力
DBT2-1tier URL:http://sourceforge.org/projects/osdldbt
TPC-C の、トランザクション集中型データベースのワークロードモデル
OSDL Database Test 2 (OSDL-DBT-2) のテストオプション
STP で DBT2 がリクエストされた場合、テスタは 2 つのオプションのスクリプトパラメータを指定できます。
1 番目のパラメータでは、2 つのワークロード (キャッシュの有無) のいずれかを選択し、データベースバッファキャッシュ用に 3 つのメモリ設定 (低、中、高) を指定します。
2 番目のパラメータでは、返される統計のレベルを「簡易」または「詳細」に設定します。
テスタは両方のパラメータを指定する必要があります。指定しなかった場合、両方ともデフォルトが使用されます。2 つのパラメータが指定されていても一方が有効なパラメータでない場合、そのパラメータにはデフォルトが使用されます。すべてのパラメータは小文字で入力する必要があります。
次に、各パラメータと想定されるワークロードの詳細を示します。
第 1 パラメータ
Config オプション名 |
相違の説明 |
param.out DATA_CACHE (8k ページ単位) |
ドライバスプレッド |
ディスクデータ読み取りアクティビティ |
ディスクデータ書き込みアクティビティ |
ディスクログアクティビティ |
メモリアクティビティ |
cached_lm |
キャッシュされた低メモリ |
260000 |
8 ドライバ 2 スプレッド |
低 |
低、間隔あり |
単一デバイス、頻繁な書き込み |
集中 4GB、ページングは起こりやすいが OS バージョンによって異なる |
cached_mm (デフォルト) |
キャッシュされた中メモリ |
300000 |
8 ドライバ 2 スプレッド |
低 |
低、間隔あり |
単一デバイス、頻繁な書き込み |
集中 4GB、ページングは OS バージョンによって異なる |
cached_hm |
キャッシュされた高メモリ |
340000 |
8 ドライバ 2 スプレッド |
低 |
低、間隔あり |
単一デバイス、頻繁な書き込み |
集中 4GB、ページングは OS バージョンによって異なる |
16dr_s6_lm |
キャッシュされていない低メモリ |
260000 |
16 ドライバ 6 スプレッド |
高 |
高、間隔あり |
単一デバイス、頻繁な書き込み |
集中 4GB、ページングは起こりやすいが OS バージョンにより異なる |
16dr_s6_mm |
キャッシュされていない中メモリ |
300000 |
16 ドライバ 6 スプレッド |
高 |
高、間隔あり |
単一デバイス、頻繁な書き込み |
集中 4GB、ページングは OS バージョンによって異なる |
16dr_s6_hm |
キャッシュされていない高メモリ |
340000 |
16 ドライバ 6 スプレッド |
高 |
高、間隔あり |
単一デバイス、頻繁な書き込み |
集中 4GB、ページングは OS バージョンによって異なる |
簡易オプション
計測結果 (1 分当たりの新規発注トランザクション)、
トランザクションの要約、sar、RDBMS モニタ、iostats (OS のために機能している場合)、
パラメータ設定、データベースドライバ設定を返す。 詳細オプション (デフォルトおよび推奨)
「簡易」オプションからの統計データに加えて、
データベースによってレポートされた IO 統計の分析、
データベースによってレポートされた書き込みに対する読み取りの比率を含む。
注 :「簡易」と「詳細」の選択によって、ラン中に行われるサンプリングが
変更されることはありません。
例 :
"cached_hm detailed"
"16dr_s6_mm detailed"
"cached_lm simple"
""
サンプル出力
High-res-timers
「High-res-timers」は、Linux カーネル内の High-res-timers の POSIX クロックおよびタイマインターフェースが正常に作動していることを検証するテストスイートです。実行中のカーネルは High-res-timers を有効にしてビルドされていることを前提としていますが、無効の場合でもテストはエラーを起こすことなく停止します。
POSIX クロックおよびタイマインターフェースは、Unix/Linux アプリケーションに対し、各種クロックおよびタイマへの標準インターフェースを提供します。さらに、High-res-timers により、POSIX クロックおよびタイマはナノ秒単位の分解能が得られます。
VM_Regress URL:http://www.csn.ul.ie/~mel/projects/vmregress/
VM Regress は、Linux Kernel Virtual Memory (VM) システム用の回帰テストおよびベンチマークツールです。VM で開発する場合の重要な問題は、第一に、テストが非常に込み入っているということです。シナリオを確実にシミュレーションするのは、よくても困難であり、最悪の場合は不可能です。このため、欠陥を明らかにするために負荷テストに頼ったり、一人の開発者だけしか利用できないクイックカスタムテストを作成する傾向があります。
2 番目の問題は、経験からパフォーマンスデータを取得するのはほとんど不可能であり、2 つの VM を直接比較するには主観的なデータに頼ることになることです。このため、ある VM が別の VM よりも優れていることや、コードの変更や機能の導入が有益であることを実証するのは不可能です。
VM Regress は、VM のすべての側面について信頼性があり再現可能なテストを最終的に行えるようになるツールであり、経験に基づくパフォーマンスデータも提供されます。このツールは、ユーザ領域のツールとカーネルモジュールを組み合せて使用し、カーネルの現在の状態を正確に判断し、テストを確実に再現します。ユーザ領域からこのような精度のテストを行うのは困難であり、テスト結果の取得は壁に映る影を見ているようなものです。
モジュールは 4 つのセクションに分割されています。 core モジュールはスイート全体の基盤を提供します。sense モジュールは現在実行中のカーネルについての情報を明らかにします。test モジュールは特定のコードパスとシナリオをテストします。bench モジュールは、各種サブシステム用のベンチマークを提供します。
VM Regress は proc システムを介してインターフェースを提供します。ディレクトリエントリが /proc/vmregress 内に作成され、モジュールがロードされるたびに新規エントリがここに作成されます。一般に、エントリを作成することで簡単なヘルプが使用可能になりますが、詳細についてはマニュアルまたは .c ファイルを参照してください。
サンプル出力
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