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STP カーネルの変更方法

概要

Scalable Test Platform は、テストカーネルのビルドにデフォルトのカーネル設定を使用します。いくつかの特定のオプション(適切なディスクコントローラなど)は STP の正常な機能に不可欠であるため強制的に適用されますが、残りのカーネル設定オプションは基本のデフォルトに設定されます。これらのデフォルトがテストのニーズに適していない場合、STP にはカスタムカーネル設定を作成するメカニズムがあります。以下にそのステップを説明します(カーネルビルドの過程に完全に精通していることを前提としています)。

  • サンプル .config ファイルの取得
  • 変更
  • .config ファイル用 PLM パッチの作成
  • PLM パッチを使用してテストを実行

ベース .config ファイルの取得

デフォルト .config ファイルは次の 2 つの方法で取得できます。

以前の STP ランから
STP の検索機能を使用して自身のカーネルを使用したテストランを検索します。レポートの「System Environment」セクションを参照します。その中に「kernel-config」のエントリがあります。これが STP が提供する .config ファイルです。テストを実行するシステムとシステム構成(CPU の数)を一致させます。
カーネルツリーから
空の設定ファイルを用いて「make oldconfig」を実行すると、カーネルはベースカーネル設定ファイルを作成します。

変更とパッチの作成

カーネルツールを使用して .config ファイルに変更を加えることをお勧めします。ツールを使用せずに作成した .config ファイルは問題を起こすことがあります。ベース .config 設定ファイルをカーネルツリー内に置きます(このカーネルはテストするカーネルバージョンと同じでなければなりません)。「make oldconfig」を実行し、次に、適切な設定インターフェイスを使用します(「make menuconfig」をお勧めします)。

次に、パッチファイルを作成します。パッチは .config ファイルのみを格納していなければなりません。PLM .config を作成する最良の方法は、変更する項目のみを提出し、残りの項目は STP の内蔵スクリプト(robokern)に設定させることです。そのためには、空のファイルに対してパッチを作成するのが最も簡単で安全です。次に例を示します。

        $ mkdir /tmp/a
        $ mkdir /tmp/b
        $ cp .config /tmp/b
        $ vi /tmp/b/.config 

ここではいくつかのメモリオプションを設定します。編集後、設定ファイルは次のようになります。

        CONFIG_HIGHMEM4G=y
        CONFIG_HIGHMEM=y
        CONFIG_1GB=y
        CONFIG_HIGHIO=y

続いて差分を取ります。

        $ diff -Natu a/.config b/.config > patch.file

パッチファイルは次のようになります。

        --- a/.config   Wed Dec 31 16:00:00 1969
        +++ b/.config   Mon Jan 13 11:31:50 2003
        @@ -0,0 +1,4 @@
        +CONFIG_HIGHMEM4G=y
        +CONFIG_HIGHMEM=y
        +CONFIG_1GB=y
        +CONFIG_HIGHIO=y

最後に、PLM を使用して、テストするカーネルに対するパッチとして .config ファイルを提出します。

 

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