カーネルツールを使用して .config ファイルに変更を加えることをお勧めします。ツールを使用せずに作成した .config ファイルは問題を起こすことがあります。ベース .config 設定ファイルをカーネルツリー内に置きます(このカーネルはテストするカーネルバージョンと同じでなければなりません)。「make oldconfig」を実行し、次に、適切な設定インターフェイスを使用します(「make menuconfig」をお勧めします)。
次に、パッチファイルを作成します。パッチは .config ファイルのみを格納していなければなりません。PLM .config を作成する最良の方法は、変更する項目のみを提出し、残りの項目は STP の内蔵スクリプト(robokern)に設定させることです。そのためには、空のファイルに対してパッチを作成するのが最も簡単で安全です。次に例を示します。
$ mkdir /tmp/a
$ mkdir /tmp/b
$ cp .config /tmp/b
$ vi /tmp/b/.config
ここではいくつかのメモリオプションを設定します。編集後、設定ファイルは次のようになります。
CONFIG_HIGHMEM4G=y
CONFIG_HIGHMEM=y
CONFIG_1GB=y
CONFIG_HIGHIO=y
続いて差分を取ります。
$ diff -Natu a/.config b/.config > patch.file
パッチファイルは次のようになります。
--- a/.config Wed Dec 31 16:00:00 1969
+++ b/.config Mon Jan 13 11:31:50 2003
@@ -0,0 +1,4 @@
+CONFIG_HIGHMEM4G=y
+CONFIG_HIGHMEM=y
+CONFIG_1GB=y
+CONFIG_HIGHIO=y
最後に、PLM を使用して、テストするカーネルに対するパッチとして .config ファイルを提出します。