OSDL ニュースレター - 2002 年 11 月 |
|
|
|
目次:
- OSDL、Jerry Greenberg を最高経営責任者(CEO)に任命
- OSDL、Kernel Bug Tracker を運営
- Linux カーネルスワップの mini-Howto
- 進化する DCL カーネルツリー
- Witham の言葉
1. OSDL、Jerry Greenberg を最高経営責任者(CEO)に任命
OSDL のボード・オブ・ディレクターは、業界での経験が豊富な Jerry Greenberg を初代の最高経営責任者(CEO)に任命しました。Jerry は、業界のリーダー企業の上級管理職ならびに OSDL ボード・オブ・ディレクターの一員としての任務など 35 年に及ぶ業界経験を有しています。
プレスリリースの全文はこちらです。
http://www.osdl.org/osdlpress/2002_nov_8_beaverton.html
2. OSDL、Kernel Bug Tracker を運営
OSDL は、Linux カーネルのバグの追跡と割り当てをサポートするため、http://bugme.osdl.org/ のサイトにて Linux kernel bug tracker を運営しています。Martin Bligh による In an attempt to help get 2.5 stabilised as quickly as possible と題された提案をきっかけとして、この考えは、Linux カーネル開発コミュニティに熱狂的に受け入れられました。OSDL は、こうした重要なサービスをコミュニティに提供することを喜ばしく思います。
最初の提案...
アナウンス...
bug tracker...
3. Linux カーネルスワップの mini-Howto
Randy Dunlap()
OSDL 技術スタッフ
Linux のスワップ領域に関する mini-Howto を作成しています。この中で、スワップ領域とは何か、いつ、どんな理由でスワップ領域を使用するのか、やスワップ領域のサイズ制限について簡単に説明しています。
スワップ領域の管理は難しい場合があります。とりわけ、多数のスワップ領域を必要とする大容量メモリのシステムではなおさらです。この Howto では、専用のパーティションないしはファイルシステムのどちらかにスワップを設定する方法やそれぞれに優先順位を割り当てる方法について説明しています。
Linuxスワップ領域に関する mini-HOWTO については、以下のサイトをご覧ください。
http://www.xenotime.net/linux/swap-mini-howto.txt
4. 進化する DCL カーネルツリー
Steve Hemminger()
OSDL DCL ロードマップコーディネータ
2.5.47 をベースにした最新の -dcl カーネル・コンジットツリーをリリースしました。
この最新のツリーによって、キャリアグレード Linux とデータセンタ Linux に共通した開発が可能になり、この両方の取り組みが Linux 2.5.47 ベースのメインのソースツリーに採り入れるように要請している機能をマージしています。この結果、CGL と DCL は特定の必要な機能をこの共通ソースツリーに追加できるようになりました。
この作業内容については、次の 2 カ所で見ることができます。
OSDL DCL SourceForge のサイト:
http://sourceforge.net/projects/osdldcl/
OSDL の BitKeeper 公開リポジトリ:
- 共通コード:
bk://bk.osdl.org/linux-2.5-osdl
- 共通コードならびに DCL の修正:
bk://bk.osdl.org/linux-2.5-dcl
どのようにすれば、参加できるのでしょうか?
dcl_discussion メーリングリストに登録してください。
http://lists.osdl.org/mailman/listinfo/dcl_discussion
5. Withamの言葉
Tim Witham()
OSDL ラボディレクタ
さて、Linus が約束したように、「Halloween Freeze」が到来し去って行き、2.5 カーネルの機能がフリーズしました。この文書を書いている時点では、すべてが固まっているわけではありませんが、そうなろうとする途上といったところでしょう。
今や、開発者でない人も Linux の開発プロセスに参加する絶好の機会です。皆さんはどのように要請しますか? 2.5 のツリーを 2.6 に移動させ、2003 Ottawa Linux Symposium シンポジウムにて 2.7 の開発を始めることを可能にするという Linus の目標を実現するためには、カーネルを安定させるための数多くのテストが必要です。設定の問題や目立ちにくいバグを見つけ出す方法の一つとして、どなたのハードウェアでも重要になります。2.5 のカーネルツリーを取得して、使用しているマシンに合わせて設定し、ブートできるかどうかを確認するだけです。(前のカーネルでブートできるようにしておくことを忘れないでください。:-)
ツリーの限界をテストするために、さらに詳しい検証を行ったり大規模なシステム設定を使用することを希望される場合は、いつものように、OSDL は保有している機器を提供する用意があります。プロジェクトを提案するか、STP にサインアップして利用することによって、OSDL の保有している機器にアクセスできます。また、私たちはデータベースのワークロードへの取り組みにかなりの時間を費やしてきました。すべてが完成すると、Web ベースのトランザクション、従来の OLTP および意思決定支援という 3 つの機能が利用できるようになります。また、データベースプログラミングのスキルがある場合には、これらのワークロード開発を支援していただくこともできます。
Tim
|