ホーム(US|JP) · コンタクト · プライバシー · 法律文書 · FAQ   
OSDL Open Source Development Lab Your Account
 プロジェクト登録  |  アソシエート登録  |  企業スポンサー情報  
概要

OSDL について

法律文書

機器公開入札

スポンサー

ラボ設備 (US|JP)

プレスリリース

イベント情報

ニュースレター

プレゼンテーション

ラボ

キャリアグレード Linux

データセンタ Linux

開発者向けリソース

Linux パフォーマンス

Linux 2.5 安定化

STP

PLM

Kernel Bug Tracker

カーネルテスト

ハードウェアスケジュール

メーリングリスト

プロジェクト

プロジェクト登録

審査中のプロジェクト

稼働中のプロジェクト

終了したプロジェクト

 
OSDL ニュースレター - 2002 年 5/6 月

目次

  1. OSDL プロジェクトコーナー
  2. OSDL、Free Standards Group の LSB サンプルインプリメンテーションをサポート
  3. OSDL - 6 月のイベント参加予定
  4. OSDL、データベース・テストスイートを発表
  5. OSDL ラボディレクタ Tim Witham からの Witham の言葉

1. OSDL プロジェクトコーナー

OSDL がコミュニティに対して行っていることの大半を占めているのは、オープンソース・プロジェクトをサポートするためのリソースと技術的な支援をどこの国であるかを問わず提供していることです。

プロジェクトをサポートするために OSDL を使う理由とは何でしょうか?

1)自分で所有していないようなハードウェアやリソースへのアクセス。OSDL には、プロジェクトをサポートするために設計され、運営されている完全自動のデータセンタがあります。適切に設定されているハイエンド・サーバにアクセスできます。

2)プロジェクト(または Linux)が、データセンタやサービスプロバイダが保有しているようなハイエンドのハードウェア上で実行できるように保証する能力。広範囲にわたる標準的なハードウェア上での適切なソリューションとしてプロジェクトの範囲や信頼性を高め、Linux が望ましい IT プラットホームになるために寄与します。

3)集合場所としての役割。ビジネス上の競争相手のために仕事をしている OSS プロジェクトのメンバーが、中立的な立場で中心となる検証場所を用意するのは可能ではないかもしれないためです。

OSDL には、25 以上の進行中のプロジェクトがあり、審査中のものもいくつかありますが、多くの成功を修めています。こうしたプロジェクトを結びつけているのは、データセンタならびに通信事業環境の要求に耐えうるオペレーティングシステムないしは環境として Linux を改善して行こうという共通の思いです。

プロジェクトを行うことに関心のある方は、プロジェクト登録のページ www.osdl.org/projects/project.html をご覧ください。 このページには、OSDL のサポートしているプロジェクトの種類やプロジェクトをラボで受け入れるための基準が書かれています。

2. OSDL、Free Standards Group の LSB サンプルインプリメンテーションをサポート

OSDL は、Linux Standards Base(LSB)のサンプルインプリメンテーション・プロジェクトに多大なサポートとリソースを提供しました。 LSB サンプルインプリメンテーションは、LSB が一貫性を持って正確であるように保証しつつ、仕様、実装ならびにテストが絶えず相互に検証できるような LSB のクローズドなループプロセスを完成させます。また、このクリーンで、ポータブルな保守の容易なサンプルインプリメンテーションは、chroot メカニズム、User Mode Linux 仮想マシンや Linux 以外のオペレーティングシステム上での Linux 互換モードすら用いたランタイム環境も提供します。これらはすべて、エンドユーザが LSB に合わせた開発やテストを行う際に便利になります。

「OSDL の継続的なサポートは、LSB がベンダーから中立な立場で決定を下すことを保証してくれます。このことは、誰にとっても等しく利益となります。」と、LSB プロジェクトの Stuart Anderson は述べています。「OSDL は、Free Standards Group と LSB プロジェクトのサポートにおいて素晴らしい貢献をしています。」

Free Standards Group ならびに LSB プロジェクトについての詳細は、www.freestandards.org をご覧ください。

3. OSDL - 6 月のイベント参加予定

OSDL は、6 月にいくつかのオープンソース開発者のイベントに参加します。きっとラボで行われている刺激的な作業の数々を知ることができるに違いありません。

OSDL は、6 月 24 日と 25 日にオタワで開催される OSDN/USENIX カーネル・サミットのスポンサーです。OSDL ラボディレクタの Tim Witham が、カンファレンスにてセッションを行います。

OSDL は、6 月 26 日から 29 日に行われる Ottawa Linux Symposium にて、2 つの技術文書を配布する予定です。6 月 27 日 10 時より Room D にて、Randy Dunlap が、「OSDL スケーラブル テスト プラットフォームを用いて」と題するプレゼンテーションを行います。また、Pat Mochel が、同じ日の 14 時 45 分より Room A にて、「Linux カーネル・デバイス・モデル」と題するディスカッションを行います。私たちは、BoF を開催し、参加したいと思っており、カンファレンスでは、二人がクラスタリングノード メンバーシップ API について話をしてくれることを期待しています。

詳しくは、シンポジウムの Web サイト www.linuxsymposium.org をご覧ください。

4. OSDL、データベース・テストスイートを発表

OSDL データベース・テストスイート・プロジェクトは、オープンソースの Web 関連トランザクション・ワークロードです。このワークロードが対象としているのは開発者であり、とりわけ Linux カーネルに対する変更の影響を測定したいと考えている Linux カーネルの開発者です。このテストスイートの最初のテストである OSDL-DBT-1 は、現在、スタンドアローンのツールキットとして利用可能ですが、今後は、OSDL のスケーラブル テスト プラットフォーム(STP)に組み入れられる予定です。

STP は、一連の安定したハードウェア設定と検証インフラを提供します。Linux コミュニティへのサービスとして行われ、開発者がカーネルに対するソフトウェアの変更を容易に検証することが可能になります。

OSDL-DBT-1 開発チームは、実世界で想定される事態に基づいて信頼性の置けるドキュメントのあるワークロードを作成したいと考えていました。利用可能なワークロードを検証した結果、Transaction Processing Council(TPC)の TPC-W (tm) を出発点として選びました。

エンタープライズシステムに競争を促すような結果を明らかにするという TPC の役割やそれに付随して慎重に規定され義務付けられている監査と公表の役割を考えると、このベンチマークは、オープンソース開発者が手軽に利用することができません。そこで、カーネル開発コミュニティの特定のニーズに合うようなオープンソースでの実装を求める声に応えるため、その改良型である OSDL-DBT-1 が作られました。このアプローチは、TPC のプロセスにおける特定のハードウェアに対応し、要件を監査するという要素を取り除き、開発者が気にしている次のような点に焦点をあてているため、開発者にとってメリットがあるのです。

* カーネルに適当かつ複雑なワークロードを提供する。
* 中程度のハードウェア上で実行可能である。
* 容易に繰り返し実行できる。
* テスト結果が分かりやすく、他のテストと比較しやすい。
* セットアップやスタンドアローンのワークロードとしての実行が容易である。

現在、プロジェクトメンバーはテスト自体に関してコミュニティーからの要望を求めています。 このスタンドアローンのツールキットは、Artistic License のもとで使用が許諾され、www.sourceforge.net/projects/osdldbt にて自由にダウンロードすることができます。STP との統合は、2002 年第 3 四半期を予定しています。

5. OSDL ラボディレクタ Tim Witham からの Witham の言葉

OSDL は、昨年の間に発展しかなりの変化を遂げました。今年に入ってから現在までのところのアナウンスや活動からお分かりのように、次のようなことが起こりました:

キャリアグレードならびにデータセンタ Linux に的を絞った主要な取り組みを立ち上げました。ワーキンググループは、特定要件の収集、ロードマップの策定や Linux を非常に挑戦的な環境に相応しいものにするために必要となるプロジェクトのサポートないしは取り組みを行っています。

日本の横浜に最初のサブラボが開設されました。このラボは、日本ならびにアジアにおけるオープンソース・プロジェクトのサポートに全面的に取り組みます。ウェブサイト osdl.jp をご覧ください。

OSDL で利用できるハードウェアリソースに、2、4、8、16-way の IA-32 ならびに itanium のサーバをはじめとする100 台以上の新たなサーバが追加されました。

さまざまなオープンソース・プロジェクトをサポートするラボの技術スタッフを増員しました。OSDL では、現在、カーネル開発に直接関わっている 10 名以上の人々を雇用しています。もしかすると、Linux カーネル・メーリングリストで目にすることがあるかもしれません。

新たなメンバーが加わりました。OSDL のメンバーは、オープンソース・コミュニティのためにラボやリソースを拡張する資金を私たちに提供しています。もし、皆さんの企業が、OSDL のスポンサーになることにより利益を享受しようと考えているならば、OSDL ウェブサイトの www.osdl.org/corporate をご覧ください。

前回のニュースレターでも申し上げたように、開発者だけでなく、オープンソースに関心のある方であればどなたにでもチャンスがあります。オープンソースプロジェクトは、検証やドキュメントの作成をはじめとする開発のサポートを必要としています。関心のあるプロジェクトを見つけ、どんな貢献ができるのかを考え、是非、参加してください。

 

Copyright © 2002 Open Source Development Lab, Inc.; All rights reserved except where otherwise noted.